chiha memo

漫画「ちはやふる」の粗筋と伏線と名言と感想の個人的メモ

高校三年生

第186首 それがおまえの弱点だ

千早は理音に、一字決まりとなった「しら」を送られ、上段中央に一枚だけぽつんと置く。奇策に驚く周囲。 原田先生は痛む膝を抑えながら飛ばした札を探すが、見つからない。対戦相手の美馬が拾ってあげようとしないので、坪口が拾いに行き、美馬を睨む。美馬…

第185首 次に進むのは私だよ

美馬は原田先生に苦戦。その原田は膝が痛み、札を拾うのも一仕事。田丸は観客席を見渡すが兄の姿は無く、他部員達の視線も千早の方。それでも頑張ろうと集中する。 千早と理音はM音の聞き分け勝負。千早は相手の反応を見て、札を移動。「む」と「みち」を分…

第184首 勝ったら競技かるたを一生やる

名人・クイーン戦東日本予選準決勝。女子は千早対理音、横浜嵐会の優木秀子と田丸。男子は須藤対太一、 原田対美馬。関係者の会話から、千早は西日本予選で新が勝ち進んでいることを知り、頬を紅潮させる。 駒野は西田から、太一が須藤に持ち出した賭けの話…

第183首 笑ってない好きな人のお母さん

花野が太一の邪魔はさせまいと太一母の前方を阻む。むっとする太一母。 「あなた 私の連絡先知ってたわよね 相変わらず長くて見てられないわ この試合終わったら連絡して かるたどころじゃないのよ 連れて帰るわ」 太一母は近辺で店を探そうとするが見当たら…

第182首 だれかの物語の一部分だ

千早は咄嗟に飛び出し、足が縺れて転びながらも、太一に訴える。 「だ だめ 太一 だめ そんなのはしちゃいけない賭けだよ しちゃいけない賭けだよ」 しかし、千早を見る太一より先に、須藤が反応。 「うっせえ 綾瀬 どうせ攪乱するための作戦だろ ふざけんな…

第181首 先に負けたほうが競技かるたを辞める

千早の対戦相手、速水節奈は焦りを覚える。 一枚一枚積み重ねてきたのに 一枚で5枚分の取りをされた 須藤と練習した日々を思い返す千早。 「若宮と丸かぶりの技だけで戦うのか? バカなのか?」 須藤にそう言われ、戻り手を教えて貰った。千早からは、須藤に…

第180首 読まれる札が浮いて見える

千早は西高の速水相手に苦戦。 きれいな渡り手を見ると 思い出しちゃうな と新のことを頭に浮かべつつ、足の爪の割れが更に酷くなり、集中を欠いている。 速水は祖父が持っていた豪華な百人一首を真似て描く程好きだった。競技かるたをを始めたのは高校入学…

第179首 ここにいるみんなを翻弄しにきたから

十月上旬、太一は新海太一先生と面談。先生が言った通り、平日6時間、休日13時間の勉強時間を確保出来ていると太一は返事するが、模試の結果は少し下がっている。 「しかし まだ大丈夫! 真島は私とお揃いの『太一』だからな」 休日の真島邸。食器を片付けた…

第178首 最高峰という名の荒野

若宮が青ざめているのに気付かぬ母は、次のテレビ企画をどんどん進めて行こうとする。横で愛想笑いをする若宮…… 九月。千早の成績は上がらないどころか、英語は勉強していたのに下がっている。焦燥感漂う教室でそれぞれ机に齧りつくクラスメイト、パソコンと…

第177首 言うてないなんも

若宮は伊勢の自宅兼明星会練習場を訪ねる。初めて来たのは六歳の時。 暑くても寒くても通った うちが走んのは 伊勢先生のとこに行くときだけやった 伊勢は不在だったが、クイーン戦で大盤係を務めた結川桃との練習を会の女性に勧められる。 クイーンのお手並…

第176首 黒い富士を詠んだ歌はあったかな

番組に出ていた太一を見て、新に村尾が声を掛けた。 「おれ ずっと考えてたんやけど おまえがおれ以外で ここしばらくで負けた相手のこと そう 全員白波会の選手や 周防名人のことよりまえに 考えんとあかんのでないか? 白波会的なかるたが弱点かもしれんっ…

第175首 いつか”感じ”なくなる

若宮は自身が出演したテレビ番組を観ようともせず、自室で寛いでいた。明星会はどうせ昔と変わらないのだろうからとまだ行っていないが、伊勢先生がくれた彼の著書をふと手に取る。 千早と太一は綾瀬邸の居間で視聴。画面に映る太一に驚愕する千早。原田先生…

第174首 積もっていく

夏休み中の学校へ行こうとする千早を、「かるたの練習でしょ」と母が咎める。模試の結果がC判定ばかりで、先生に受験勉強に専念するよう言われていたのだった。 「千早 浪人してまでクイーンになってなんになるっていうの?」 そんな母の言葉を振り切り、千…

第173首 強くなる道を行きたい

個人戦A級は新が優勝。喜ぶ藤岡東一同、称賛する役員達。だが、村尾は違う感想を持った。 安定? いつもどおりの自力? ちがう もう一段強くなろうとしたんや 自分以外の力を借りる 不安定で貪欲なかるた 新はアパートの光景を思い浮かべる。千早の「手に入…

第172首 自分一人では越えられん壁

新は若宮に「うか」札を送る。「うら」札と渡り手で取る作戦だ。若宮は警戒するが、新が狙い通りに「うらみわび(相模)」を取った。 「うか」「うら」を持たされたら 決まり字前に飛び出さなあかん そうなったら詩暢ちゃんはどっちの札に行く? なんとなく…

第171首 応援できないのがこんなに辛いなんて

6枚差で新をリードしている若宮。 新とうちに差があるとすれば 流れを呼び込む力―― そのくらいしか思いつかん 流れ… みんな簡単に言うけど 一人で練習しとるうちにはようわからん 千早は新を見守ることしか出来ない。 新… かるたは野球やサッカーとちがう 応…

第170首 さよならが近いだけや

各階級決勝。A級は若宮と新の対戦。B級は富士崎の両国と藤岡東の松林滉、ヒョロと駒野の二試合。C級で大江、D級では花野が決勝戦に進出している。 化粧直しする花野に、大江が言う。 「花野さんにとってのマスカラは 私にとっての着物なのかもしれませんね …

第169首 きっと下の子たちに残るのは

千早が若宮に敗戦したのを、新は確認してふと目を閉じる。その後6枚差で勝つが、村尾にはやっとの勝利に見えた。日向も泣いて悔しがる。 「今日の綿谷くんには つけいる隙があった 勝つなら今日だった」 A級準決勝のカードは、新と西田、若宮と理音という組…

第168首 今度こそ約束や

藤岡東の管野先生は、新が個人戦に出ないと何故言ったのかを考えていた。 おれが思うよりずっと 昨日の負けがこたえてたんかな…… あの美人に負けたことが悔しいのか チームが負けたことが悔しいのか しかしなんで 綿谷は 藤岡東にかるた部を作ったんやろうか…

第167首 人のかるたを受け入れろ

若宮は対戦相手の千早を見据える。 新の敵 討ったるわ 同時に、突然疑問を感じる。 ? なんでうちがそんなこと思うんや 新の勝ちも負けも うちには関係あらへんのに ただ 確かめてはみたい あんたが新より強いなんてことがあるのか―― 千早は立ち上がって変顔…

第166首 あんたの敵討ったるわ

運営委員達が前日の団体戦で負けた新のことを話している。 「団体戦向いてなかったってことじゃないですか?」 新は宿舎で爆睡する部員達に囲まれ、目を開けたまま仰向けになっていた。女子部員が起こしに来て、慌てて出発。部員達は夢に出て来た話をするく…

第165首 同じ決意を返すから

太一の目に涙が滲んでいる。千早や部員達は皆、涙が止まらない。 太一がいる 近江神宮に太一がいる 母親達はその様子を見守っている。涙を抑える千早母に大江母、驚いたように見ている太一母。 表彰式が始まるため、整列しなくてはならない。躊躇する部員達…

第164首 違う始まりの瞬間

全国大会団体戦三位決定戦。瑞沢と藤岡東の戦いは、五勝ゼロ敗で瑞沢が勝利。挨拶後、千早は即寝。村尾はショックを受ける。 まさか… まさか新が クイーンにも負けたことのない新が 負けるなんて 一方、決勝戦は二勝二敗のタイで、北央ヒョロと富士崎日向の…

第163首 目の前にいるのはおれやよ

太一が来た。願ってはいたが思いがけぬ人物の登場に、驚く部員と母親達。西田は隣の千早に伝えようとするが、千早は目の前に集中し過ぎており気付かない。太一は千早の陣を見る。 か… 勝ってる いま 6枚差? 新 相手に 勝ってるのか!? 新は額の汗を拭く。 …

第162首 やり続ける以外に自分を変える道はない

新は違和感を覚えた。鬼のように険しい表情で、瑞沢チームに君臨する千早。 これが 千早? 千早は札の配置を見て考えていた。 まただ …… いつから? 並べる札に 「ちは」が来なくなった ない 厳しく畳に目を落とし、鋭く札を取る千早。運営委員の村尾は、間…

第161首 君は持ってるものを無視しすぎだ

3位決定戦、瑞沢対藤岡東。花野と大江は強く思う。どうして彼がここにいないのか。 真島部長だけなのに きっと この対戦の 本当の意味がわかるのは 真島部長だけなのに 周防と若宮は拗ねている。平仮名の置かれた場所の暗記と場所を示す反応速度が、平均的大…

第160首 終わってないですよ

準決勝で負けた瑞沢は、もう上には行けない。千早は自分自身に怒りを隠さない。 ”北央学園みたいな かるた強豪校になるの” ”全国大会 連覇!” 北央対藤岡東は、北央勝利。新もまた、俯き悔しさを押し殺している。いつものように「ゴッ」と怒りに燃える様子が…

第159首 最低で戻れない

新は北央主将のヒョロを相手に、21枚差で勝利。運営側の先生も唸る。 本物だ 宮内先生は鉢巻を手に応援。皆の手に行き渡っている筈なのに、予備だろうか。花野に訊かれ慌てた隙に、鉢巻に「ちはや」という文字が覗かせた。では、千早が着けている鉢巻は…… 西…

第158首 本物になりたい

序歌が始まった。各校が掛け声を揃える中、藤岡東の新だけは乗り損ねる。ショックを受けつつ、取りは冷静。 日向は千早を相手に分が悪い。勝負に集中したいからと、理音にリーダーを任せる。理音も西田が相手で気が抜けないが、日向の必死な形相を見て、声出…

第157首 ここにいてほしかった

藤岡東も準決勝に勝ち進んで来たが、中途半端な掛け声など気合が空回りで、チームは未熟と噂される。新は頭を抱える。 難しいなあ 団体戦… 富士崎は桜沢先生結婚のことで動揺が収まらない中、桜沢は檄を飛ばす。 「特別なことは言いません 自信を持ちなさい …

第156首 顧問引退はしないけど結婚はします

藤岡東は勝ち進んでいるが、直前に新に告白して「ごめん、好きな子がいる」と振られた山本だけは不調。即答する新が悪いと後輩に責められるが、仕方ない。 がんばってるやろか 千早… 瑞沢は千葉情報国際を相手に、四勝一敗で勝利。前年に続いて「来年も会お…

第155首 努力でたどりつける最高点

撮影現場に若宮が現れた。察するに、当初は若宮に話が来ていたらしい。いじける周防だが、若宮のフォローで「嫁……」と即座に立ち直る。スタッフから太一にも指示が来る。 まさか おれ一人が 名人とクイーンに フルボッコにされる係!? テレビに映って!? …

第154首 気配は感じるの

千早はかつて太一がやっていた部員達の配列表の添削もするようになっていた。皆が休憩のため部室から出て行き、畳で大の字になる千早。吹奏楽部のトランペットが聴こえる。 『千早振る』は 高速回転する まっすぐな軸の独楽 なにが触れても弾き返される安定…

第153首 チームの柱の存在感

東京都予選が終了し、表彰式と講評。千早はヒョロに言われたことと照らし合わせた。 ”おまえは自分より強いやつしか見てねえんだ 冷てえよ” ”束勝ちするような強さではなく 苦しいときにどれほど堪えたかるたができるか チームの柱の存在感” 浮かぶのは、太…

第152首 運命につかまってんのかな

駒野は対戦相手を観察する。かるた歴は同じくらいと踏んでいるが、自分はまだB級、相手は1年生でA級。残り札を考え、相手が攻めにくいよう札を移動させ、囲い手で上手く取れた。 そういう札こそ 僕は大事に すごい才能は持ってないから 前にそう言った人物の…

第151首 勝つことでしか報われない

北央は選手層が厚いが、部員集めが楽なわけではない。一年生は全員、ヒョロが集めて来た。ヒョロは後輩の面倒見が良い。須藤のような実力あるリーダーは抜けたが、今の方がチームとしての完成度が高いと、持田先生は見ている。千早もそんなヒョロを観察して…

第150首 才能のそばは苦しいよ

太一にヒョロからメールが届いた。 瑞沢二試合目三勝二敗でギリギリ。ヤベーぞ。来いよ。 木梨 行かねーよ、と呟き、周防との練習に戻る。太一は東大かるた会に通うようになっていた。周防との練習の何が楽しいのか、他の者には分からない。ただ、太一が話し…

第149首 母親をごまかせると思ってるのかしら

袴を届けに来た千早母が、太一母に気付く。大江母が太一母に、スマホに取り溜めた画像を見せる。袴姿で生き生きとする太一の数々の画像を見て、太一母は寂しそうに言う。 「瑞沢かるた部は袴がユニフォームなんですね そんなことも知りませんでした…… 本当に…

第148首 かるた強豪校にする

冨原西高校は強い選手が一人いるだけなのに、北央を相手に競っている。その唯一の子がヒョロを20枚差で負かした。瑞沢も朋鳴を相手に一勝し、やはり他は競っている。駒野は分析。 綾瀬が強くて一人で先に勝つなんて昔からのことだ その強さを孤立させないよ…

第147首 勝者の責任

創部したばかりらしきチームが敗退して泣いている。北央の太田が馬鹿にするのを、千早憤慨。思い出すのは、太一と畳を運び入れた日のことだ。 創部の苦労も知らないくせに 創部の苦労も知らないくせに 出場校は史上最多の24校だった。他チームの会話が聞こえ…

第146首 そんな簡単な人間になるな

最終戦も田丸で行くという西田。彼なりの理論を展開し、田丸を励ます。 「田丸は やれるよ?」 千早は田丸の背中を押し、試合会場へ行くよう促す。皆を応援するしかないのだ。 宮内先生が会場に駆け付け、花野は状況を訊ねられたが。 「綾瀬先輩も 真島先輩…

第145首 一度出たら二度と降りないけど

ヒョロが千早に訊く。 「真島はどーしたっ」 千早は目を逸らして答える。 「…… きょ…… 今日は来てない…」 逃げたな、と叫びつつ、ヒョロは心配そうにもう一度訊く。 「…… ほんとに あいつ 来ないのか? かるた部 辞めたのか……?」 無言で頷く千早。根性ねえ…

第144首 最後の1年をみんなと戦いたい

原田先生が白波会に来ると、千早が久しぶりに顔を出している。弟子が情報をくれる。 「まつげくんが退部して 千早ちゃんが休部してる? 瑞沢かるた部を!? なに? なに? アレか? まつげくん 千早ちゃんにふられたか?」 千早は虚ろな様子でかるたを混ぜ、…

第143首 周回遅れのチーム作り

新は知らされた情報にショックを受ける。 太一と千早がかるた部を辞めた…!? そんなバカな まさか あの二人が辞めた…!? まさか 理音に札を並べるよう促される。試合だ。しかも、相手は強い。日向が仲間に元気良く声を掛けている。面食らっているうち、新…

第142首 月と太陽

千早が図書室で勉強していると、太一が入って来るのが見えた。気付かれないよう逃げる。 ダメだ 私まで休部してるなんて太一が知ったら負担になる ダメだ ダメだ かるた部は総当たり戦で練習中。西田は田丸が苦手で二戦二敗。二人の勝率は同じなので、直接対…

第141首 かるたを好きじゃないのに

大江は田丸の提案通り、総当たり戦を繰り返して予選メンバーを決める参考にすると宣言。あくまでも参考だ。西田は千早はかるたバカなので戻って来ると楽観している。筑波は千早に加え太一も戻って来ると信じ、自身こそエースになってやろうと張り切る。花野…

第140首 休部させてください

昼休み時間も図書室で勉強に勤しむ千早。 選択肢のほう よく読めてないな ミスリードさせられた でも 本文おもしろかった 小説の一部なのに 宮内先生、深作先生、幸田先生、大江が、心配そうにこっそり見守っている。 学びなさい なんでもいい 学びなさい 深…

第139首 なんでもいい学びなさい

千早の頭の中では、太一の言葉の断片がぐるぐる回り続けている。 ”好きなんだ” ”お前はおれが 石でできてるとでも思ってんのか” 進路相談中も上の空。高校教員を目指すのが部活動顧問になりたいからという安易な動機に、担任の幸田先生が指導。 「モテること…

第138首 ずっとずっと小さいころから

千早は太一に見入りつつ、かつてイメージした背中を向けて歩いて行く太一の姿を重ねる。 なんで なんで 太一 なんで なんで いつも一人で なんでなんで 太一が畳から身体を起こし、千早に真剣な表情を向けた。 好きなんだ 千早が ぶわっ……と、まるで水の中に…

第137首 あのころより強くなれたのかな

福井。新は村尾との練習試合で勝つ。高松宮杯で優勝したのは村尾の方だった。 あのあと 切り替えられなかった 太一… 試合の時の太一からは、新に追いつくにはどうしたら、勝つにはどうしたら、という気持ちが伝わって来た。結局「ちは」は出なかった。 太一…