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chiha memo

漫画「ちはやふる」の粗筋と伏線と名言と感想の個人的メモ

第108首 自分になりたい

太一の対戦相手は、ヒョロが吉野会大会B級決勝で負けた豪徳寺実篤。

なにやってんだろ おれ なにやってんだろ 名人になりたいって みんな思ってんのかな おれは修学旅行休んでまでなにになりたいのかな

太一が戦っている姿を見て、太一母は苛々。

太一 名人位クイーン位予選!? なにそれ? かるたの名人なんか目指してたの? 太一 ありえない

太一母が「太一」と漏らした声に、花野がかるた部後輩であることを申し出る。太一母は試合が終わったら連絡して欲しいと、ひとまず立ち去る。

 

せっかくの修学旅行なのに、気が入らない千早。堀川が千早のために旅程に組み込んだ見学場所、百人一首の殿堂・時雨殿でも電話を見詰めている。

太一…… 試合はどうなってる? 勝ってる? きっと筑波くんとか菫ちゃんが教えてくれる…… 新のほうは? いま何試合目だろう? 西日本のほうに知り合いっていないから 新が教えてくれないと…… どうがんばってるの? 新 太一

堀川は千早の携帯電話を奪い、電池パックを抜いてしまう。千早のために修学旅行委員を代わり、千早のために観光施設を選んだのだ。泣く堀川に、千早も大泣き。ちゃんと楽しむことにする。

千早は大江と遭遇し、天徳内裏歌合再現展示についての蘊蓄を聞く。この時に詠まれたのが「こひすてふ」と「しのぶれど」で、天皇が「しのぶれど……」と呟いて勝敗が決したと言う。

「心を動かすことを目指して 競い合ったんです」

はっとする千早。

競い合った…… 吉野会大会のとき 太一の心はいちばん近くにあった 名人を目指してた? ちがう ちがう 太一が修学旅行にいないのは ――”千早に勝ちたい 千早に勝ちたい 勝ちたい”

 

東日本予選会場では、原田、須藤、猪熊、理音などが順調に一回戦突破。太一も勝利し、豪徳寺には勝って当然で自分は負けたのが不思議、と言い訳するヒョロに怒る。

「おまえ強いのに あんなのに負けてんじゃねーよ」

ヒョロは太一を見送り、下を向き涙を流す。

ちがうんだ ちがうんだ 負けたのは おれが弱いからなんだ 弱いってことを認められない 自分だからなんだ

そのやり取りを見ていた花野は、太一母に試合が終わったことを連絡する気になれなかった。太一母が待ち切れず現れるが、花野が立ち塞がって建物内に入ろうとするのを阻止。

「あなただって かるたとか名人とか なんにもならないのわかってるでしょ? いまだけのお遊びにこんな――…」

怒る太一母に、花野は反論。

「い…… 一生やるかもしれないじゃないですか」

試合に勝った太一が姿を見せるが、筑波が建物からは出ないようにと止めに行く。太一は扉の向こうに、母親を泣きながら必死で止める花野の姿を見つける。

「真島先輩…… 先輩は 自分になりたくてがんばってるんです……!」

ますます怒る太一母だが、ここはかるたの聖地。暴言に反感を持ったギャラリーに負け、太一母は退散。

 

太一の三回戦の相手は、この大会で一番充実していると評判のK大小石川。会場内に向かう太一は、小学生の時に新に「真島おめぇ卑怯なやつやの」と言われたことを考える。

自分じゃなくなりたい でも 自分になりたい

 

ちはやふる(20) (BE LOVE KC)

ちはやふる(20) (BE LOVE KC)

 

 

memo

「こいすてふ(こいすちょう)」と「しのぶれど」は、第44首でかなちゃんが太一を見て詠んだ歌でもあるね。しかし、近くにあった心がどんどん離れて行っている。試合での読み札の描写が「たちわかれ」のみ、ってのがまた……

第20巻終了。巻末おまけにアニメ2スタジオレポ、ヨロシコのモテ道、猪熊夫妻、かなちゃん達の進路の四コマ漫画