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chiha memo

漫画「ちはやふる」の粗筋と伏線と名言と感想の個人的メモ

第11首 真っ赤な恋の歌なんだ

無駄美人の千早だけではなく、実力テスト一位の太一も、校内では目立つ存在。そんな二人が組んでかるた部を作るも、無駄部と囁かれる。部室に畳を運び入れ、一息がてらの無駄話。千早はクイーンを目指しているのに、現クイーンが同い年であることすら知らなかった。

「おまえ 全然本気じゃねえんだろ!? 新につられて言ってるだけで」

太一の口から新の名前が出て、自転車で追って来た新を思い浮かべる千早。何を想っているのか察する太一。千早は福井から戻って以降、新の夢を何度も見ていた。

一方、和服を着たいという理由だけで弓道部に入った女生徒、大江奏=かなちゃんは、かるた部部員募集ポスターが気になっていた。大江はかるた部の激しい練習の様子に驚く。千早に捕まり、百人一首の歴史的背景を饒舌に語る大江。彼女はただの古典オタクだった。千早はかるたが情緒もへったくれもない競技と言われ、「ちはやふる」という好きな歌もちゃんとあると話す。

「意味も知ってるよ 竜田川が真っ赤に水を絞り染めしてる 超キレーな景色って意味ー」

しかし、大江はそれを「激しい恋の歌」だと思っていると言う。

「『ちはやぶる』は『神』の枕詞で勢いの激しいこと 『水くくる』には水をくぐるという説と 絞りのくくりと両方ありますけど 水のくぐる紅葉の紅色は 離れても秘めずにいられない恋心かと思います そう思ってみたら あの黒で印刷されたかるたでも もう深い紅色にしか見えないんじゃないですか?」

札の向こうにある、色も温度もある世界。千早は知らないことを教えてくれる大江を質問攻めにし、どうにか口説き落とす。大江の家は老舗呉服店。千早にカタログモデルになって貰うこと、試合の時は袴を着ることを条件に、大江はかるた部に入ることになった。更には、小学校時代に対戦した西田=肉まんくんを校内で発見。即、勧誘。

新とまた かるたがしたい かるたは楽しいよって 仲間がいるのは楽しいよって 伝えたい 「ちはやふる」は 真っ赤な恋の歌なんだ――

 

ちはやふる (2) (Be・Loveコミックス)

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memo

前話の最後のコマに後姿だけ描かれてはいたが、かなちゃん初登場の回。肉まんくんの初登場は第5首。かなちゃんの怒涛の蘊蓄より先に、畳を運び入れた後に千早を見る太一の場面で紅葉が描かれてるね。

かなちゃんがランニングをさぼって詠んでいるのは 「はるすぎて」。覗きに行った部室で読まれているのが 「むらさめの」 「あらしふく」 「みせばやな」。教室でのかなちゃん解説で登場するのは歌番号1の 「あきのたの」から始まり、 「かくとだに」のさしもぐさの意味、背景で描かれた札は 「みかきもり」 「このたびは」 「きみがため・お」 「やすらわで」 「こぬひとを」 「もろともに」。その後、千早と太一の練習時に読まれているのは 「ゆうされば」 「よをこめて」 「うかりける」。最後に新が広げている札は、苦しい心を表すような 「ながからん」 「はなさそう」 「ながらえば」、そして 「ちはやぶる」。

第2巻に収録されているのはここまで。巻末四コマ漫画のネタは、千早と千歳の芸能ネタとモデル話、Tシャツを買いに行く千早とかなちゃん。