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chiha memo

漫画「ちはやふる」の粗筋と伏線と名言と感想の個人的メモ

第117首 ぼくは名人戦で戦うなら

かるた会館から程近い公園で、どら焼きを食べている千早。

「君はここでどらやき食べててもいいA級の人?」

周防にそう訊かれ、ショックで突っ伏すが。

「いいんです クイーン戦は来年出ます」

千早は周防を質問攻めにする。和菓子を配るのは何故か、声が小さいのは何故か。しかし、その稀代の”感じ”の良さは、とは聞けず。

「…… 周防さん 今度私と 試合してもらえませんか」

アクシデントで落ちた周防のサングラスをかけながら言う千早を、周防がじっと見る。

「ほかに…… あるんじゃないの?」

しかし、気付けば三試合目が始まっている頃合い。千早は周防の手を取り、会場へ急ぐ。

「聞いてー 彼女はいないよー」

珍しく大きな声を出す周防だが、千早はそれどころではない。試合会場へ急がねば。

「私もいませんよー」

おざなりの会話ながらもお花畑気分になった周防の中では、千早が「嫁」認定されていた。

 

試合は息を呑む展開。新の配置に変化が見られ、一試合目のように新が原田先生の札を拾いに行くこともしない。太一の元に札が飛んで来たので拾い、新が「ありがとさん」と受け取った。言葉遣いに太一も面食うが、新も「あれっ、今の太一やった?」という状態。

じいちゃん じいちゃんが 一回戦のおれを見たらなんて言う?

きっとこうだ、と新は想像。――がんばってるけど、まだまだやなぁ、若い若い。

原田先生には なんて言う?

新は若者姿の原田を想像。――君もまだ 若い若い。

 

原田が綿谷名人と唯一当たった試合は、19歳での選抜大会。

15歳年上の現役の名人 かるた界のアラン・ドロン 憧れの……

栗山先生も綿谷名人を連想している。

札のやり取りから表情まで 綿谷先生を見てるようや 「イメージするんや」 綿谷先生が新くんに常々言ってたことが ここでこんな形で…… 新くんが唯一持たんかった大舞台での経験 それを綿谷先生のイメージが補ってる

原田自身も若返った気持ちで取っている。

嬉しい 嬉しいなあ…… もう一度10代みたいな気持ちでかるたが取れるなんて 楽しい 全力で取るんだ それで負けても――

しかし、ズキンと痛む膝。見上げると、窓越しに観戦している周防と目が合った。

 

窓の外にいる周防は、千早に語る。

「原田先生はいいね テンション上がる ぼくは 名人戦で戦うなら 原田先生がいい」

 

ちはやふる(22) (BE LOVE KC)

ちはやふる(22) (BE LOVE KC)

 

 

memo

読まれた札は 「みかのはら」 「もろともに」 「おとにきく」 「みかきもり」 「わがそでは」 「はるすぎて」。周防、千早を「嫁」認定w