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chiha memo

漫画「ちはやふる」の粗筋と伏線と名言と感想の個人的メモ

第121首 こんな気持ち悪いかるた取るやついねえ

千早はどの教科の先生になりたいのかをまだ決めていない。高校から大学への進学はノブのあるドアを選べる最後のチャンス、とは深作先生の弁。

「これも受け売りですが 『たいていのチャンスのドアにはノブが無い』と… 自分からは開けられない だれかが開けてくれたときに 迷わず飛び込んでいけるかどうか そこで力を出せるかどうか」

 

周防に誘われ、千早と太一が着いたのは東京大学。周防と須藤はここの学生だった。

「周防さん ここで4回も留年しまくったの? 頭いいの? バカなの?」

かるた部の練習場で、須藤が待っていた。

「よう 久しぶり なんでおまえら一緒に来てんの? ヒマなの? つき合ってんの? なあなあ」

周防はおしるこを振る舞っていた。B級の女の子には白玉三個、C級の子には二個。A級の千早には、椀なみなみ。同じくA級の太一には、白玉無しの小豆少しだけ。太一が前に千早の「彼氏です」と言ったことが憎いらしい。

周防は名人戦前の二か月間だけ練習に来るが、それに合わせてK大の小石川も来ていた。須藤と小石川以外とは試合をしたがらないのだ。

「A級の練習相手は足りてない だから呼ばれたんだろ ミンチにされに行ってこいよ」

 

千早は周防との対戦を前に緊張。顔が上げられない。上手く息が出来ない。

千早 好きや

新の告白が頭に浮かび、水面からぽわっと顔を出した魚のように光を纏って息をする。

そうだ 名人だ 新と原田先生が 焦げるほど戦いたいと思った人だ

胸につかえていた白玉が胃に落ちて行くような感覚。身体も動く。

周防さん 私 周防さんと戦う想像はあんまりしたことなかったけど この中のだれより 周防さんになりきって練習してたよ

周防は二字決まりの札を一字で押さえる。決まり字の長い札は取りに行かない。試合では全部取れなくても、25枚を先に取れば勝つ。周防は一字決まりが28枚あると言っているので、それを全部取れば勝つというわけだ。

千早は得意のF音、「ふ」の札を取った。もう一枚、一字で取る二字決まりも。千早にも一字決まりが20枚あるのだ。

しかし、集中して取っているのに、お手つきを繰り返してしまう。読まれる直前に周防が少し前屈みになるが、誘われまいと身構えて遅れる。周防がくすっと笑った。

完全に 空札とわかって 動いてる……?

須藤は千早の試合の様子を伺った。

綾瀬 周防さんは25枚取る気なんかねーぞ いつも20枚以下…… 相手が30枚取っても勝てねえんだ こんな気持ち悪いかるた取るやついねえ……

名人戦・クイーン戦の時、周防はクイーンと同じ、5枚差、13枚差で勝利していた。

罠… 罠 罠 かるたをコントロールするための

 

ちはやふる(23) (BE LOVE KC)

ちはやふる(23) (BE LOVE KC)

 

 

memo

千早を誘ったら太一も付いて来たことに須藤が突っ込むが、肝心の千早が完全スルー。そして例の告白で思い浮かべる構図が、相変わらず試合場面ばかり……

登場した札は 「しらつゆに」 「かくとだに」 「なにわえの」 「あさぼらけ・あ」 「ふくからに」 「つくばねの」 「かぜをいたみ」 「このたびは」 「つきみれば」。