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chiha memo

漫画「ちはやふる」の粗筋と伏線と名言と感想の個人的メモ

第132首 じゃあもう一年おまけ

ロビーでばったり出会う千早、太一、新。大江と花野が三人を発見する。

”聞きに来たんだ 千早 あのときの返事を” ”返事なんて私はまだ… まだダメだよ 新……” ”新 てめえ コソコソなにかしてんじゃねえよ!”

というような会話を期待してドキドキする大江達だが、三人は原田先生を心配するだけで控室に走って行ってしまった。控室で原田は休息中。妻が静かに付き添っているのを見て、三人はそっと後にした。咳が酷い新は、ロビーで観戦することに。

名人戦第五試合目、最終戦。周防は髭を剃り、髪を束ねて現れた。原田に深々と礼をする。動画解説担当席に就いた北野先生が語る。

「失礼なやつというのは怖くないんです 油断が絶対あるから でも 礼儀正しい人間と言うのは やっかい…… 敬意は畏れです 周防くんはもう 原田に油断しない ほら あの態度 どうも原田は 名人を ”名人”にしちまいましたね…」

原田は一枚一枚丁寧に取る。

君という人間の 一番近くまで迫ってやる 5試合目の最終盤で 君の取るかるたはどうなる!? 見極めてやる

千早は涙する。

原田先生 原田先生 私 周防さんに傷つけられた気になって 目のこと先生に告げ口みたいにして 周防さんのことはずっと 暗い気持ちとセットで 原田先生は 全部 真正面から受け止めて戦ってるんだ

原田は息を切らしながら考えていた。

私も…… 私も若かったらよかったな まあいい だれか 若い者が 今日のことを 役立ててくれるだろう

五試合目は12枚差で周防の勝ち。三勝二敗で周防名人の防衛となった。周防は五連覇で引退すると公言していたので、彼を快く思っていない関係者達はホッとしたと口々に言う。太一も思った。

ホッとする… 確かに 原田先生の執念でさえ 突き崩せなかった名人…… 早く 伝説になってくれたほうがいい

周防のインタビューが始まった。周防は五試合戦った感想、原田との対戦の感想を求められる。

「疲れました …… 疲れました」

小さな声でそう言うのみだが、頭の中で対戦を回想する。

楽しかった かるたが 楽しかった

周防はかつて公言したことについて、気持ちは変わらないかと質問を受ける。

「…ええ そうですね もう 引退――…」

そこで現れた新が、大声を出して遮った。

「名人 周防さん やめないでくれ 周防さん やめないでくれ 名人でいてくれ おれが倒しに ここに来るんだよっ」

皆が唖然と見守る中、新の暴走を止めたりする中、新は言い切った。周防が口元を歪めた。

「じゃあ もう一年 おまけ」

引き攣る関係者達。気持ちが熱くなる千早。笑う原田先生。新は一礼して退室した。太一は一人、暗い顔で立ち尽くす。

 

観戦を終え、新幹線に乗る千早達一行。座席に落ち着き、駅までは一緒にいたのに、太一の姿が見えないことに気付く。大江だけが知っていた。

「あの…… さっき聞いたんですけど 部長 明日の高松宮杯出るから 残るって…」

千早、驚愕。

ぬ け が け 太一~~~!?

 

ちはやふる(25) (BE LOVE KC)

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memo

試合の描写があっさりなので、札は一字決まりの「むらさめの」のみ。