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chiha memo

漫画「ちはやふる」の粗筋と伏線と名言と感想の個人的メモ

第136首 人生全部

暦は三月。まるで地獄から這い出て来たような顔の千早が、大江と花野の肩に手を掛ける。

「相談があるの… 二人とも…」

学年最後の定期考査の結果票を涼しい顔で見る太一。「2位」に票を握り潰す駒野。担任の宮内先生が、次年度は受験生となる生徒達に訓示。

「勘ちがいしてはいけませんよ 受験生とは勉強の習慣がついている者のことです 勉強をし疑問を持ち理解し演習をする これが習慣となっていますか 社会に関心を持っていますか 大学入試の範囲は教科書だけではなく あなたたちの人生全部です」

この訓示を帰宅途中の電車内で、太一は千早に話す。「人生全部」に驚く千早。実質特進クラスだからであり、千早のクラスでは言われないだろうと、千早はひたすら驚愕。

「受験と部活の両立って まあ無理って思えてくるよな」

太一の言葉に無言になる千早だが、とりあえず4月最初の土曜日は花見をしようと持ち掛け、駅に着くなり本屋に行くから太一はついて来るな、と走って消えた。

そこに坪口が現れ、太一は居酒屋に連れて行かれる。勿論、未成年の太一はウーロン茶。

「いやー ずっと聞きたかったんだー 綿谷くんとの試合どうだった?」

答えに迷ったような太一を、坪口は無言で待つ。太一の頭には「人生全部」のフレーズが浮かぶ。

「…… …… 受験生みたいでした 名人になるために 人生全部で 準備をしてきたような そしてそれを 楽しんでるような」

小学校のかるた大会で戦った時、千早が言っていた。

綿谷くんが相手じゃ こうはいかなかったよ あれは名人になるやつだから

下を向いてそれきり黙ってしまった太一を、坪口は暫し見詰める。

「…… すごいな まつげくん そこまで『ちがう』って思ってるのに ちゃんと悔しいんだな」

店を出て二人は別れる。

「悪かったな付き合わせて もっと早く 話聞けばよかったな」

いえ、べつに、おやすみなさい、と言葉少なに去って行く太一に、坪口は告げる。

「千早ちゃんが頼んできたんだ おれに まつげくんの話を聞いてきてほしいって」

本屋について来るな、と言った千早を太一は思い出す。

「…… …新のことが 聞きたかったんじゃないっスか」

坪口が笑った。

「そう思うんだ バカだな」

 

3月14日。ホワイトデーで盛り上がるクラスで、花野はやさぐれていた。

「菫はまだ真島先輩あきらめてないのー? もームリだよムリムリ ほかにいい人いるよー そもそもあのルックスで『太一』って実は違和感ー 『一番太い』だよー?」

反論しようとする花野の背後に、突然現れる太一。青ざめるクラスメイト。

「いや まあ おれもガキのころから なんでこの名前なのかなーって」

太一は花野に塩辛のお返しを持って来たのだった。そして太一は報告する。

「おれ ちょっと 言ってこようと思って」

驚く、というより焦る花野。

「え!? なにをですか!? いまですか!? やめてください に… 2週間待ってください」

花野は「2週間待ってくださいよ~~~」と念押しして逃げて行ってしまった。

 

かるた部の部室。昼休みを利用して、毎日何やら準備している部員達。駒野、大江、花野はデータに名簿作り。西田は姉にTシャツのデザインを依頼。千早は必死の形相でひたすらメール。

 

4月2日。太一が千早に連れて来られたのは、白波会でいつも使うかるた練習場。

「太一 今日 誕生日だよね おめでとう!!」

有志による「太一杯」開催。部員達に他校のかるた仲間、原田先生など白波会の面々までもが集まり、表に「太一杯 HAPPY BIRTHDAY」、裏に「18」とプリントされた揃いのTシャツを着ている。太一に与えられたTシャツの表面は「太一杯主役」。

な に こ れ

太一、絶句。

 

ちはやふる(26) (BE LOVE KC)

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memo

高松宮杯からバレンタイン、ホワイトデー、太一誕生日まで、約三カ月も経過してるんだよなあ……。連載が隔週誌だから仕方ないかもしれないが、一つ一つの行動のスパンが長い。