chiha memo

漫画「ちはやふる」の粗筋と伏線と名言と感想の個人的メモ

第142首 月と太陽

千早が図書室で勉強していると、太一が入って来るのが見えた。気付かれないよう逃げる。

ダメだ 私まで休部してるなんて太一が知ったら負担になる ダメだ ダメだ

かるた部は総当たり戦で練習中。西田は田丸が苦手で二戦二敗。二人の勝率は同じなので、直接対決で勝っている田丸の厚かましさが増している。大江達が下級生に指導している時も、横から口を挟んで来るなど困った言動は相変わらず。

千早ちゃんならどうする? 真島部長ならどうする……?

田丸のことで不満が渦巻く一年生部員をどうにかしようと、まずは花野が原実紅を捕まえ、一緒に昼食。原は口下手だと言いながら、会話が止まらない。

「膝痛いうえに 噂のイケメンの先輩もいないしー」

花野と原は意気投合。

「超わかるーー」

西田と筑波は、美人が多い吹奏楽部との合同合宿をエサに、橋立蒼太の引き留め作戦。

大江と駒野は、波田橙吾と田丸がいるクラスへ行く。田丸はその性格ゆえ、クラスでも仲間外れ。席で一人、昼食を取りながら、かるたを並べている。話し掛けず、教室から立ち去る二人。

波田は部室で百人一首の暗記に勤しんでいた。天然パーマのことで悩む波田に、大江は「ちぎりき」の清原元輔の話をする。

「頭を晒すという当時としては最大の屈辱を 取り繕うことなく笑いで返した」

かるた箱にある「おおえやま」の札が目に入った。

小式部内侍  大江山 いく野の道の 遠ければ まだ文も見ず 天のはし立

大江山は遠く、行ったこともないし、母からの手紙も貰っていません。もちろん天橋立も見たことがありません――という歌。母の助けなどなくても、私は私の才で歌を詠めます――という意味である。決まり字と下の句だけを覚えようとする波田に、大江は一句一句きちんと覚えるよう諭す。

”千早ちゃんがいてくれたら” ”真島部長がいてくれたら” どうしてもそう思ってしまうけど 私は私のやりかたでやればいいんだ 憧れの才女 小式部内侍のように

そして部活動の時間。駒野が指導を始めると、またもや田丸が口出しして来るが、大江がパンと手を鳴らして遮る。

「3年生が話をしています あなたが話す番ではありません」

無事に駒野の指導が進み、原が膝が痛いという話を始める。波田は野球用プロテクターを着用していた。橋立がキャッチャーだったのかと感心し、実家が薬局の駒野が医療用プロテクターなら安く手に入ると言う。西田は自分の身体がプロテクター代わりだと笑う。部の雰囲気が一気に和やかなものになった。しかし、田丸は急に「用事があるから」と早退。自分が会話の中心になりたい、全部自分の話に持って行きたいタイプなのだ。

 

一進一退の状況に、大江と駒野は溜息。

「やっぱり部長と千早ちゃんがいないと…… あ また…」

大江は涙を浮かべてしまう。自分らしく頑張ると決めたのに。

「部長と千早ちゃんは… 月と太陽みたいでしたよね……」

寂しそうな大江に、駒野は言う。

「僕はがんばれるよ 笑わないでね 僕の月も太陽もかなちゃんだから がんばれるよ」

その言葉に大江は涙を零す。

 

新の藤岡東高校かるた部は、栗山先生のコネで富士崎高校との合同練習に来た。そう言えば、と桜沢先生が口を開く。

「北央の子が言ってたんだけど 真島くんと 綾瀬さんが かるた部辞めたって……」

 

ちはやふる(27) (BE LOVE KC)

ちはやふる(27) (BE LOVE KC)

 

 

memo

千早が目指すのは日本史教諭と思ったら、今回は「国語便覧」を手にしている。まあ、このあたりはまだ受験勉強の一環か。太一のことで「負担になる」とは、ヒョロ(=北央の子w)に言われたことが大きな影響をもたらしていそうだ。自分が傍に居ると太一が気負ってしまうと。

かるた箱の 「おおえやま」の横にあったのは 「かぜをいたみ」。「3年生が話をしています あなたが話す番ではありません」は、第50首で菫が入部した時にも出た台詞。