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chiha memo

漫画「ちはやふる」の粗筋と伏線と名言と感想の個人的メモ

第145首 一度出たら二度と降りないけど

ヒョロが千早に訊く。

「真島はどーしたっ」

千早は目を逸らして答える。

「…… きょ…… 今日は来てない…」

逃げたな、と叫びつつ、ヒョロは心配そうにもう一度訊く。

「…… ほんとに あいつ 来ないのか? かるた部 辞めたのか……?」

無言で頷く千早。根性ねえやつだ、とヒョロは怒って立ち去る。千早は太一と共に戦った思い出がフラッシュバックし、下を向く。追い打ちを掛けるように、大江の鞭。千早をオーダーに入れることは考えていないと言う。大江が皆に檄を飛ばしている。大江と駒野が何となく良いムード。

かるた部の雰囲気が 変わった… 知らない間に 離れてる間に 私のしらないかるた部に……

参加校が増え進行をスムーズにするため、千早の知らない新ルールで試合が進んで行く。読手は一気の早読み、空札なし、暗記時間なし、払い手なし、押さえ手のみ……などなど。どの学校も急には対応出来ず、準備して臨んでいる。

田丸が勝利し、鼻高々。そこに昔の田丸を知る、北央の太田が声を掛けて来た。

「へー なんか 田丸らしいよな そこそこ強くて 選手層の薄い高校狙うの へー レギュラー? よかったじゃん 認めてもらえて」

瑞沢チームは予選突破ぎりぎりの戦績。花野が千早を入れようと提案するが、西田が「田丸はちゃんと勝ってるし」と名前を出すと、田丸がまた図に乗り出した。

「でも 私 なんか調子悪いんですよ~~ なんか音がとらえにくいっていうか 試合数も多いし 午後自信ない 迷惑かけちゃわないか 心配で」

原が励ます。

「そんなことないよー 田丸さん 調子悪くないのに 連勝なんてすごいじゃん」

でもー、んーでもー、先輩たちのほうがー、と答える田丸に、原は都度否定してあげるが、橋立が口を開いた。

「…… 正直言って 疲れる 田丸ぅ 原さん優しいから付き合ってくれるけど そう言うように誘導されたセリフ言わされるのって めっちゃ疲れる」

 

試合に出れず手の空いている千早は、運営側の馴染みの先生方の手伝い。かるたセットを畳に並べていると、ちょうど田丸が来たので「がんばって」と一セットを手渡すが、田丸は乱暴に奪い取って行く。

「言われなくてもがんばってます」

田丸は太田との対戦。太田は春の大会でA級になり、かるた会の仲間が祝ってくれたと言う。

「あ ごめん 田丸はそういうのなかったよな」

田丸が所属していたかるた会の師匠は厳しく、褒めてくれなかった。兄は田丸と同じ性格で、褒めてくれない。誰も褒めてくれないので、自分でそう仕向けるしかなかった。そうしているうち、自分の前から仲間が一人減り、二人減り、ついに一人ぼっち。

うまくいかないのがわかってても 褒められたいと思う欲が止められない 強くなれば 褒めてもらえるの? B級になれば A級になれば 1年生でエースになれば

取りで太田ともめた。田丸はしつこく食い下がるが、セイムとしたら太田の取り。

「6枚差もついてんのに 食い下がんなよ 田丸おまえ かるた負けたら ホント 褒めるとこねーな」

瑞沢の予選突破が苦しくなって来た。田丸は言い訳する。

「ああ やっぱり 私 今日調子悪い…… 綾瀬先輩いるし 無理することないのかも 先輩よろしくお願いしますーーー」

千早に敵対心剥き出しだった田丸本人がそう言い出したので、これを機にと千早に期待する下級生部員達。千早も試合に出れることになるのは嬉しい。

「いいの? 私…」

千早は不気味に笑う。

一度出たら 二度と降りないけど

そんな千早の思考が透けて見え、威圧感におののく部員達。しかし、西田が止めた。

「いや 最終戦も 田丸でいく!」

 

ちはやふる(28) (BE LOVE KC)

ちはやふる(28) (BE LOVE KC)

 

 

memo

登場した札は一試合目で 「あらざらん」 「たちわかれ」 「いまこんと」。二試合目で 「たちわかれ」 「おおけなく」。現在の話の展開でもある 「たちわかれ」が二度も出て来た。また、千早がかるたセットの「41」に見入っているが、歌番号だと 「こいすちょう」に当たる。

そして、可愛らしい表情が一転、「一度出たら二度と降りないけど」のホラー顔w