chiha memo

漫画「ちはやふる」の粗筋と伏線と名言と感想の個人的メモ

第169首 きっと下の子たちに残るのは

千早が若宮に敗戦したのを、新は確認してふと目を閉じる。その後6枚差で勝つが、村尾にはやっとの勝利に見えた。日向も泣いて悔しがる。

「今日の綿谷くんには つけいる隙があった 勝つなら今日だった」

A級準決勝のカードは、新と西田、若宮と理音という組み合わせ。西田は団体戦後、千早に新との試合の感想を訊いていたものの……

試合 よく覚えてない もったいなかったーー! でも 私…… 太一の姿が見えるまで 自分が新と試合してるって思えてなかったかもしれない もったいなかった 変でしょ みんなのことだけ よく見えてた

西田は初っ端から連取される。

どうやって相手が綿谷新だってこと 忘れるんだ!? いつもどおり リラックスしまくりの綿谷じゃねえか いつもどおり……

理音も若宮に苦戦中。ただ、牧野読手の読みは聴けている。

"感じ"て取る ギリギリを聴きにいけ

西田は小4から小6まで毎回優勝候補の新を見て来た。周りは「いつもどおりやれば彼は勝つ」と言っていた。

でも負けたろ? "いつもどおり"じゃない綾瀬に負けたろ?

新の眼鏡が吹っ飛ぶ程、身体を張って取りに行った。眼鏡を直す新に西田が謝るが、新は相手も見ずに「大丈夫」と答えるだけ。

いつも負けてた でもおれは おれは おまえが強いってことを見せるための 道具じゃねえんだよ おれの物語の主役はおれだ 強くなろうとがんばってきた でも 綿谷新に勝つための毎日だったか?

二つの対戦はいずれも9枚差で、新と若宮が勝利。西田は部屋を後にし、外の花壇に腰掛ける。追って来た千早に話した。

「綾瀬さあ… 1年のときからずっと 若宮と戦うことばっか考えて練習してたよな たぶん綿谷も ガキのころから名人になるための毎日でさあ… それが"いつもどおり"でさあ…… かなうわけねえんだよ ダメなんだよなあ…… 目の前にしたときだけ あいつに勝ちたいなんて」

西田は顔を覆って涙を流し始めた。

「おれの毎日 なんだったんだろなあ 3年間 なんだったんだろうなあ」

千早は西田の隣に座り、肩を組んで腕に縋り付き、やはり涙しながら語り掛ける。

「肉まんくんの毎日は 瑞沢を強くしてくれる毎日だった 肉まんくんが… 全部教えてくれた 基礎も理論も根性も きっと下の子たちに残るのは 肉まんくんの言ったことだよ」

二人を見守っていた田丸の脳裏に、西田から受けた指導や励ましの数々が蘇る。田丸は握り締めた拳を突き出し、思いを受け取る。

「……はい はい!」

それを見て、再び涙を流す西田なのであった。

 

ちはやふる(33) (BE LOVE KC)

ちはやふる(33) (BE LOVE KC)

 

 

memo

肉まんくんの回。高校最後の試合を、ベスト4という好成績で終われて良かった。千早が掛けた言葉からは感謝が伝わって来るね。試合で読まれた札は 「きりぎりす」 「あけぬれば」 「たごのうらに」 「めぐりあいて」 「なにわえの」 「みかきもり」 「さびしさに」などで、眼鏡が吹っ飛んだ時の札は 「ひさかたの」らしい。

 

全国大会が終わったので、千早高校三年次戦歴の仮まとめ。

 

全国大会予選 決勝リーグ

  • 朋鳴 名並 23枚差
  • 冨原西 須田
  • 北央 木梨浩

全国大会団体戦

  • 一回戦
  • 二回戦 石造
  • 三回戦 千葉情報国際 アンソニー・ソーブ
  • 準々決勝 福岡 筑豊女学館
  • 準決勝 静岡 富士崎 日向良彦
  • 三位決定戦 福井 藤岡東 綿谷新

全国大会個人戦A級

  • 一回戦 大下 油井 15枚差
  • 二回戦 宮山 波川 18枚差
  • 三回戦 石造 佐藤 12枚差
  • 四回戦 京都・津咲 若宮詩暢 ●7枚差で敗退