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chiha memo

漫画「ちはやふる」の粗筋と伏線と名言と感想の個人的メモ

第17首 私の一枚はただの一枚じゃない

千早がやっと乗って来た。須藤は千早の取り方が気になった。

いまの速さ―― 「う」でもう払ってる 「うら」がまだ読まれてないのに お手つき覚悟で狙ったのか? まさか

原田先生は読手一人でもう五試合目だと知る。

こんなに声を出す千早ちゃん 見たことがない 今日一日でどれだけのものが蓄積されただろう あの読手のクセも もうきみの耳は捕えるだろう?

千早が連取。仲間達が頷き合っている。

みんなの空気が軽くなるのがわかる 私の一枚は ただの一枚じゃない

千早の復調が須藤のミスを呼ぶが、須藤は立ち上がって一息入れる。

見下ろすって落ち着くなあ… よし

六字決まりの大山札が読まれ、須藤が囲み手で押さえる。千早は須藤に見入る。

相手陣に攻め込んでの囲み手 新も得意だった 新の手もこんなふうに大きくなったかなぁ……

須藤が上段にあった「ちは」札を、自身の側に移動させた。千早は考えるのを止めた。

あれは私の特別な札だから どこにあっても手が伸びるよ

千早は新の姿を思い浮かべた。

磁石みたいに

千早と須藤の戦いは、13枚セイムとなった。西田が相手エースを追い上げる千早に感心していると、対戦相手の甘糟に「肉まんくん」と呼ばれた。

「すごいねー あだ名が肉まんくんて 翠北かるた会の西田くんでしょ? かるたやめたと思ってたよ 大会とか出ないから あんな強かったのにねー」

煽りながら、自身が札を取る甘糟。昔の西田は師匠に「すぐA級選手になっちゃうな」と言われていたのに、今では当時初心者だった甘糟の方がA級選手。

おれ なにしてたんだろう 中学ではできもしないのにテニス部 かるたの練習時間はだんだん減って 師匠にももうずいぶん会ってない どうして……? どうして おれは……

駒野が取りで相手ともめているのが視界に入る。セイムらしいが、諦めが悪い。

ああ そうだ あきらめたんだ

全国大会小学5年、6年でいずれも、優勝は新、準優勝は西田という結果に、自分のことを諦めてしまったのだった。しかし、西田は身体全体を使い、畳に転がりながら札を必死で取りに行く。

あきらめない おれだけの試合じゃない ああ 師匠 もっと練習してればよかったよ 勝ちたいよ 勝ちたいよ

 

ちはやふる (3) (Be・Loveコミックス)

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memo

ドS須藤が追い込まれる様子が楽しい……ふふふ。あ、でも私は須藤さんが好きですよ。登場した札は 「うかりける」 「おおえやま」 「あしびきの」 「わたのはら・こ」 「わすらるる」 「しらつゆに」 「みかきもり」 「あわじしま」 「よをこめて」。

第3巻終了。巻末四コマ漫画のネタは、肉まんTシャツ、男子ここだけの話。