chiha memo

漫画「ちはやふる」の粗筋と伏線と名言と感想の個人的メモ

第184首 勝ったら競技かるたを一生やる

名人・クイーン戦東日本予選準決勝。女子は千早対理音、横浜嵐会の優木秀子と田丸。男子は須藤対太一、 原田対美馬。関係者の会話から、千早は西日本予選で新が勝ち進んでいることを知り、頬を紅潮させる。

駒野は西田から、太一が須藤に持ち出した賭けの話を聞く。 

「…… そんなの賭けじゃない 気持ちよくかるたさせないための 縛りだ」 

 

 太一は目の前に座った須藤を再度挑発。

「須藤さんは乗ってくると思ってたのに あの賭けに」

周防は太一に、実力があり過ぎてかるたが好き過ぎる若宮には勝てないと話していた。

「自分のかるた」に集中するタイプは手ごわい 集中させないことだよ

ぼくのことはたいてい みんな 「あ 名人だ」って緊張してくれる 詩暢ちゃん以外は 最初から集中を欠く要素がある きみはどうする?

太一は須藤に目を向ける。

”須藤のSはドSのS” 独善的に見えて 須藤さんはコミュニケーションから離れられない

それらを踏まえ、須藤に言う。

「須藤さんは かるた辞めるなんてうそでも言えないくらい この世界が好きなんですよね」

須藤には、太一が周防と重なって見えた。太一の真後ろにいる千早が割って入って来た。

 「そーなのよ 太一 よくわかってるぅ」

しかし、暗記時間中。運営側に注意され、千早は「すみませんすみません」と頭を下げて撤収。そんな千早を見続けている太一……

須藤は、太一は周防ではない、と思い直して、また自分から挑発を始める。

「悪かったな ノリが悪くて 反省反省 乗ってやるよ ”負けたら競技かるたを辞める”だっけ? つまんねーから足してもいい? ”勝ったら競技かるたを一生やる”」

虚を衝かれたように固まる太一。二人の会話に驚いた表情の千早。須藤は見抜いていた。

いつ辞めてもいいとか思ってやってんだろ 伝わってくんだよ 周防さんもおまえも かるたを好きじゃない 首を絞めにきたその手で 自分の首も絞めろ

太一は暫く須藤を見詰めていたが、畳の札に目を落とす。

集中の削り合い 須藤さんらしくて ホッとする ”負けたら競技かるたを辞める” ”勝ったら一生やる”

 

千早も理音に、互いが好きなチョコと白米を我慢する賭けをしようか、と言い出し、焦る理音に笑い掛ける。

「へへっ ウソだよ もう クイーン戦がかかってる」

千早の場には「ちは」札がない。

でも 太一がいる 太一がいる 太一がんばれ

心の中で、背後に座る太一を応援する。

 

序歌が始まった。が、読手が「すみません」と咳き込む。選手達は「すみのえ」だと思い、反応してしまっていた。千早と理音はどちらが払ったのか判断が付かなかった。そこで二人とも集中し直す。桜沢先生は息を呑む。

抑制が外れる…… 4オクターブの 極限の”感じ”勝負になる

須藤は太一の右下段に突っ込み、お手付きしていた。

なんだ? なんだ? いい匂いがした そう思ったら動いてた

太一は右下段に固めてあった一字決まりのうち、「す」以外の3枚を左下段に移動させた。須藤の気を散らしたところで、読み直しとなった札が偶然にもまた「す」で、太一が払う。太一がすぐさま差し出した送り札は「ちは」。驚く西田と駒野。須藤には分かっている。

送って狙ってくるつもりだろ いいよ かかってこいよ

 

周防は和菓子を頬張りながら考えていた。

真島くんはがんばってるかな サッカーやってたからかな フェイク自体はぼくよりうまい まさかここで? ってとこでやる

若宮から電話が来た。東西予選の日はテンションが上がる場所にいつもいる、と話していた周防が今いるのは空港。ただ、長崎行きの飛行機には乗るのは止め、見送っただけ。若宮に「弟子」が出ている話を振られる。

「弟子じゃないけど あの子が来たら おもしろいね 長崎に帰るより テンション上がるかもね」

 

若宮は西日本予選会場にいた。決勝に残った新に話し掛けるが、新は目もくれず関係者の方へ行き、東日本の準決勝まで勝ち上がっている選手を確認。頬を緩める。

負けられるわけがない 会う 必ず会う 真剣勝負の場で

新の決勝戦の相手、小石川は女子で勝ち上がった結川に「勝ったらつきあって!」と言い、「やだ」と即答されている。

 

太一対須藤。「ちぎりお」を太一が抑える。須藤は「ちは」をマークしつつ聞き分けていたが、太一は迷わず自陣の札を囲っていた。周防に言われていたのだった。

「狙っちゃいけない札」っていうのがあるんだよ きみにとっては「ちは」がそれだ

太一が「ちは」を捨てるなんて出来るのかと、須藤は半信半疑で見ているが……

「ちは」は狙わない しねぇよ 真っ向勝負なんて

 

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memo

東日本決勝に残る四人は、白波会と瑞沢勢かな。四人だけど、内訳はどちらでも「三」だ。白波会兼瑞沢の二人に勝って欲しい。そういや、第179首でTシャツについて記したところだが、須藤は北央Tシャツながらも所属は東大かるた会と紹介されている。尚、前年の吉野会大会では北央所属(準決勝時の票にて確認)。

西日本は新と結川か。ポカ作の告白は、机くんと被るので、負けフラグっぽい。ポカ作は所属の明星会Tシャツではなく、広告塔のつもりらしく就職先のTシャツ。

須藤はクールな見た目に反し、意外とお喋りなタイプだ。将来は弁護士か、それより検事が似合いそう。第177首で千早に「卑怯なことしちゃダメ」と言われて反応していたのは、実は法曹界を狙っているからとか?

周防は何故今になって帰郷を思い立ったのだろう。第154首で太一が「帰ったら」と軽い調子で言っていたのを受けて、気軽に帰ってみようと思ったのか。最後の名人戦の前くらいは、と思ったのか。兼子ちゃんか自らの身に異変が起こりつつあるとかじゃなければ良いが。

詩暢は周防に電話したり、こころちゃんに纏わりつかれていたり、結川と稽古したりと、上手くやっている様子。新の視界に入っていなかったのが、唯一気掛かり。

「ちは」札を捨てた太一。まあ、ただの札だしね。でも、肉机コンビの驚きぶり。太一がふられたことを聞いているのは、この二人だけ。仲間達から離れて窓の外から観戦しているし、新しい内輪話に期待したい。

太一はTシャツの件といい、ちょくちょく絡んで来る千早に見入ってしまうなど、千早への気持ちまで捨て切れているかは不透明。真っ向勝負で押して駄目だったので、引いてみろ、ってのが今なのだろう。匂いのことは繰り返し出て来るが、何かつけてんのかな? 何の効果があるんかな? あと数時間もすれば、フェロモン太一に千早が引っ掛かっていそうだけどw

一方、「ちは」はなくとも太一がいるから別にいいや的な千早。「太一がいる」は第164首の「違う始まりの瞬間に太一がいる」からのロングパス。冒頭で新を想う千早の頬が毎度の如くほんのり染まっているが、「太一がいる」の時の紅潮度とコマの扱いが上回っている。て言うか、思わせぶりな態度の千早、いい加減にしろ('A`)