chiha memo

漫画「ちはやふる」の粗筋と伏線と名言と感想の個人的メモ

第188首 絶対量を確保した者に運は引き寄せられる

太一が担任に進路指導で言われたこと。

勉強時間の確保はできているか? 平日6時間 休日13時間 絶対量を確保するんだ 真島 絶対量を確保した者に 運は引き寄せられる

 

千早は集中し過ぎて、視野が狭くなっている。千早が自陣を囲い、理音がその上から押した。しかし、空札。「共お手」の筈が、理音はモメられるのを覚悟で、千早に札を送って来る。仲間達が心配そうに見守る中、黙って受け取ってしまう千早。

1-7… あと1枚 取られたら終わる

須藤が太一に声を掛ける。

「残念だったな 真島 せっかくお揃いの2-6だったのに 綾瀬もヤベーな もうダメじゃね さすがに相手が悪いと見えねーのかな」

太一が「え?」と反応し、須藤は言葉を続ける。

「綾瀬はときどき読まれる札が『浮いて見える』って」

反芻する太一。

浮いて見える… 浮いて見える? それは… ”浮いて見える” それは そのイメージは

視線の先にいる原田先生が、かつて言ったことだった。

完璧な暗記によって場にある札が 浮き上がってこなければならない

原田の隣では、駒野と西田がノートに書き付けたメッセージを太一に掲げている。

西日本代表は 綿谷新!!

真後ろにいる千早を思いながら、メッセージに見入っている太一。

千早 千早 原田先生だ そのイメージをくれたのは 原田先生だ 懸けてきた絶対量でいえば 誰が勝てる? 千早 おまえだって

太一はわざと動いて、札を後方に散らばした。

「すみません そっちに『わた・や』行ってませんか」

千早が振り向き、太一の頭越しに掲げられているメッセージに気付いた。袴姿の新が厳しい表情で、水の中を歩いて来るイメージ――

目の奥が 水を飲んだみたいだ

ここでやっと間を取り、場を確認。

1-7… 1-7… なんか… まっすぐ走ってたのに トンネルに入ってたみたいだ 山ちゃんの 山ちゃんの勝つトンネル でも 山ちゃん さっきのは 共お手だったよね?

須藤は太一が、まさか周防のように、千早の試合と枚数を合わせてきたのではないかと疑いつつ、太一を挑発。

「綾瀬はもうダメだろ おまえもな」

太一は髪を耳に掛け、畳に集中。

「すみません ここから…勝ちにいきます」

周防の言葉を思い出す太一。

きみは持ってるものを無視しすぎだ

次の「たまのおよ」を太一が取った。須藤は戻り手が上手いのに、太一の陣の「たち」「たれ」に手を伸ばし過ぎた、と原田は見立てているが。

恐ろしいのは 「たち」「たれ」が読まれていても おそらく取っていたのはまつげくんだ

千早も取ったのを確認する太一。「たち」「たれ」のどちらかを送る場面だが、「ちは」を送る。須藤は2-5で有利なのに、太一が「あと3枚」と呟いたことに苛立つ。

おれに あと2枚お手つきさせて 勝つ気か!? ざけんな!!

間を取るため、同時に立ち上がる太一と千早。

絶対量を確保した者に 運は引き寄せられる 千早 おまえはおまえで引き寄せろ おれには運は微笑まないから 新のところへは自分で行くよ

 

 

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第179首では「勝ちに来たんじゃない、翻弄しに来た」などと腹黒さを印象付けていたのが、原田先生の格言を思う辺りではすっかり白くなり、ここに来て本気を見せ始めた太一。先生の格言「完璧な暗記によって~」は第128首が初出かな。周防の「きみは持ってるものを~」は第161首

千早が新の勝利を知る場面、いつものお約束のように頬を染めるでもないので、視野が狭くなっていたのがただ目覚めた! という感じ。好きな人という意味ではなく、仲間が進んだから私も、みたいな。高校選手権団体戦で千早と新が戦っていた第163首で、「ちはやぶる」の札の時に千早が太一の存在に気付いた時と似た表情。

「絶対量を~」の理論だと、太一はかるたでは皆に負けてしまうね。だから、力一本勝負に挑む、と。ただ、千早に懸けた時間は、少なくとも新よりは多いから、そっちの運は引き寄せられることになるのか?

登場した札は、空札だった「はなさそう」、太一が取った後に見入っていた「たまのおよ」、畳にまだ残っている「たちわかれ」「たれをかも」「ちはやぶる」。