chiha memo

漫画「ちはやふる」の粗筋と伏線と名言と感想の個人的メモ

第190首 未来はちっともわからない

一回戦負けして自宅に戻っていた田丸兄は、ネット情報で妹が準決勝で戦っていることを知る。所用で行けなかった両親と共に、再び会場へ向かった。「わがいおは」を取って運命戦に持ち込み、笑顔で軽くガッツポーズする田丸。兄には妹が別人に見えた。

翠はおれとよく似てる 他人のことはぜったいほめないのに 自分はほめられたい 性格悪い 自意識過剰 だいたい同じだからわかる

大江も田丸を見ていた。

千早ちゃんみたいだ

田丸は畳に座る前に一呼吸。

これまではなんか自分と戦ってるみたいだったなぁ 目立ちたくて ほめられたくて だれにも注目されなくて ほめられないのは変わんないけど いまはもうさみしくないよ ああ私 さみしかったんだ

同じく一呼吸入れるため立ち上がった千早と、目が合った。

さみしくなくなって やっと 相手と戦える

千早は深く息をしながら考える。

泣きそうだ わからない 未来はちっともわからない わからないけど 田丸さんは未来だよね? わからないけどわかるよ

集中する千早。

わからないけどわかるよ 行こう

そして、札が読まれた。「はるすぎて」で、田丸が自陣を抑え、理音も自陣の札に触れていた。理音はお手つき。それぞれ一枚差で、千早と田丸が勝利し、決勝へ進むことになった。

理音は顔を覆う。六連取され、堪え切れなかった。はっと気付いた。

綾瀬さんは 冷静だった

桜沢先生は理音ではなく田丸の試合を見ていた。終了後、田丸に声を掛けて褒める。

「あなたが次の瑞沢のエースね? 今度 富士崎の合宿に来ないかしら?」

突然のことにぽーっとしている田丸を、瑞沢の一年生部員が田丸を捕まえて褒める。

「私たち1年は 田丸さん応援するから 本気で応援するからがんばってね」

田丸は涙を浮かべる。

なんだろう なんか なんだか 生まれ直したみたいな

しかし、顔を上げると、次の対戦相手の千早。

そして また 死ぬんだ 何度も

 

畳に座っている太一は緊張。

須藤さんに勝てた あの須藤さんに勝てた 教わってきたものが通用した 試しにきただけだ もういいんだ ――譲るんだ

原田先生がドスンと音を立てて前に座った。

「金木犀の香水? ディオールかグッチ? うちのワイフも持ってたな おしゃれだな まつげくん」

意表をつかれたように、ぽつぽつと答える太一。

「は… 母のを借りて… 違和感で少しでも 相手を緊張させるように…」

原田が問い掛ける。

「周防くんが そういうふうに教えてる?」

太一は無言だが、原田は語り続ける。

「…… ずっと考えてたよ まつげくんがなにをしたいのか なぜ戻ってきてるのか かるたに復讐してるようだとも思ったが それだったらあれだよな 復讐したいとすれば 私にだよな」

原田が前に言った「青春全部懸けたって強くなれない? 懸けてから言いなさい」を思い浮べ、太一の表情が揺れる。

ちがう ちがう ちがう 先生 おれは

そして声に出す。

「ちがいます おれはもう 試合は譲…」

原田が太一の口を手で封じ、言葉を遮った。手を離すと、太一が再び口を開いた。

「新と… 千早のいるところに 行きたい 行きたい…」

原田は厳しい表情。

「うん では戦おう」

目の辺りを抑えている太一を見る原田。

私の前に立ちはだかるのか こんな美しい壁が 手かげんしないよ 金木犀の香りの 私の好敵手

 

ちはやふる(37) (BE LOVE KC)

ちはやふる(37) (BE LOVE KC)

 

 

memo

連載どころか今大会さえまだ終わっていないとはいえ、ばら撒かれた餌はご飯じゃなくて疑似餌だったのか、ってな程に何も起こりませんねえ……

せっかく意味ありげな札が残っていたのに関係ない札が最後だったし、二人揃って得意な五十嵐読手ではない読手での試合で差が出た様子もなく、太一がパーカーを脱ぐならここだろ、などなど、所詮素人の安直な想像と言われればそれまでだが。

各キャラの心情を知りたかったのに、理音は泣いているぽい遠景だけ、須藤も背中のみ、太一の表情も終始ほぼ描かれていないし、田丸の対戦相手陣営は悔し紛れでも睨んで来るのはどうかと思うし、桜沢先生と対面している田丸を引き剥がす一年生達は失礼極まりないし、太一は一歩間違えばマナー違反な香害テロ、第188首で「新のところへは自分で行くよ」と言っていたのが「譲るんだ」になるわ、千早の「わからないけどわかるよ」は相変わらず曖昧でさっぱり訳分からんwww

千早や田丸の類似性は所々で触れられて来たが、田丸に明るい兆しが見えたことだし、彼女と絡めるのは今回で終わりにして欲しい。単純にキャラが好きではないから。千早が腑抜け状態を脱した後の練習では当然勝っているのだろうけれど、描かれているのは第139首での16枚差負けのみなので、きっちり鼻をへし折っておこうよ。

太一ママンの香水、ディオールのはメンズ向きらしいので、グッチのフローラ バイ グッチあたりでいかがでしょう。