chiha memo

漫画「ちはやふる」の粗筋と伏線と名言と感想の個人的メモ

第199首 瞳に映りたい

太一対新は、新が序盤で五枚差と優勢。新は太一に鋭い視線を送る。

いま 目の前におるのは 勝つか負けるかようわからんライバル ぶっ潰す

栗山先生の見立てでは、新は自分の取りに集中している。

かるたってやつは 取るのは簡単なんや 難しいのは いかに取らずに逃げるか 練習しかないんや これは スキルの高さがモロに出るが

西田やヒョロも、太一が厳しいと見ている。

綿谷に実力通りを出されたら厳しい それがわかってたから いろんな手を使ったんだろ? いちいちモメるのも 髪を突然切ったのだってそうだ

 

試合会場を後にした周防は、喫茶店でかるたの本を読んでいる女性が太一母と気付き、無理矢理同席。

「ぼくは現国とか小論文を教えていて 『核』というものをよく意識します 物語の核 人物の言いたいことの核 どんな長文でもつきつめれば 悲鳴のような ひとつの想いが見えてくる 人も同じです」

周防は、太一母は太一に、太一は新に、それぞれ頑張りを認めて貰いたいのではないかと言う。思い浮べているのは、太一が「執着したら勝てない」と言った姿。

「がんばって がんばって その努力はきっと伝わる でも… 綿谷くんには勝てません」

 

笑みを浮かべながら試合に望んでいる太一に、驚く新、観戦している西田、ヒョロ、花野。太一は自陣の奥に配置した札を、立て続けに二枚守って取る。審判の鷲尾や周囲は新が優勢と見ていたが、これまで新が取ったのが全部自陣だったことに気付く。

敵陣奥を取りきれてないから 流れをまだつかみきれてない

太一が新の陣から抜く。渡り手をブロックするスタイルから変えた。

賭けに勝ったぶん 流れがくるぞ

西田はかつて北野先生に、音の聞き分けの磨き方を聞いていた。

大昔から一択! 強い相手との練習しかねぇんだよ 感じのいい相手との!

太一は練習を頑張っていたが、その相手は……

 

周防と話していた太一母が、試合に戻ると言う。

「腹が立ってきました なんなんですか 負ける負けるって なんでそんなこと言うんですか ちなみに私には娘もおりまして 認めてほしいとしたら二人です 勝手な決めつけはやめてください」

太一母を見送る周防は独り言。

「だって 師が悪いから…… あ ごめん 弟子じゃない 弟子じゃない」

 

「きみ・お」がまだあるのに、自陣の「きり」で速い取りを見せた太一に驚く原田。

まつげくん こんなに「感じ」がよかったか?

太一は「す」も速く取る。千早も視線を送る。南雲会以下、皆もまぐれではないと驚いている。

新がいくら狙っても 自陣ならば守り切るのか

太一の「感じ」は周防の傍にいたことで磨かれていた。

わかったんだ 聴こえてるのに いらないと思って 脳が拾いあげない音がある

西田とヒョロは、自分達の夢について考える。夢は名人ではない。

おれたちはさ 綿谷新の瞳に映りたい 攪乱とかじゃなくて 小細工とかじゃなくて なにひとつ実力の削られぬ綿谷新に勝ちたい 青春全部懸けてきた 本当の強さで

 

 

 

 

memo

太一は小細工して負けたから、二試合目は正攻法かつ徹底的に守りがるたにしたらしい。途中、太一の笑顔の意味が良く分からないというか、描かれ方が気持ち悪い……。太一母の核の話、肉まんヒョロの独白も、無理矢理こじつけた感じで、今回の話はしっくり来なかった。

 

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登場した札については、一部に間違いがあったとのことで、次号にて訂正発表があった。「みよしのの」「あきかぜに(あさかぜ、と明かな誤植)」「きみがため・は」「ひとはいさ」「かぜそよぐ(誤:なげけとて)」「きりぎりす」。

そして最後に太一が取ったのが、雑誌では当初「ふくからに」で絵が描かれているのも「ふ」札だが、正しくは「すみのえの」とのこと。この「す」は、次の話の冒頭にて千早が取り逃しており、回が跨って同時場面を描いているということになるが、訂正で良かったのか……?