読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

chiha memo

漫画「ちはやふる」の粗筋と伏線と名言と感想の個人的メモ

第2首 卑怯なやつやの

校内かるた大会は決勝戦に出た三人が揃って敢闘賞。新と太一は賞状を有難がらないが、千早は人生初めての賞状に大喜び。ところで新の眼鏡は何処に、となって太一は慌ててポケットから取り出そうとする。そこに太一母が太一を叱りに来た。

「かるたなんかできたってしかたないんだから 負けるくらいなら来年は大会なんか出ちゃダメよ 太一は勉強もスポーツもできるんだから 勝てるものだけ勝負しなさいよ」

太一は眼鏡を返しそびれ、眼鏡のない新を千早が家に送って行く。千早に「またかるたしようね」と声を掛けられ、新はほんわか。

「ぼく 綾瀬さんは かるたの才能あると思うわ」

千早はその言葉を胸に帰宅するが、来客中で家族に賞状を見て貰えず、涙を浮かべる。

 

図書室で作業中、窓の外にいる校長先生の声を聞き取る千早に驚く太一。千早はそんな能力より、スポーツや勉強の出来る太一を羨む。しかし、太一が百人一首の単語帳を作ったりと努力しているのも知っている。なのに、かるたで負けたことが格好悪いと愚痴る太一に、千早が喝。

「正々堂々とやって負けて かっこ悪いことあるかー!!」

一転、かるたでは誰も褒めてくれない、と千早はトーンダウン。太一も思うところがある様子。

 

作業を終え、教室へ急ぐ二人。ど近眼の新が千早を待っているのだ。そんな余所者を構うなと虐めっ子モードになる太一に、千早は言う。

「太一は仲間にはやさしーのになー」

太一は何も返せず、立ち止まる。

千早 正々堂々となんてやってないんだ カッコ悪いんだ おれは

新は教室で何もない床に向かい、かるた取りをイメージして練習をしていた。新に思い切りかるたをさせてあげたいと、千早は眼鏡を探しに教室を飛び出して行く。新は追いかけようとしても、まともに進めず転ぶ始末。太一は罪悪感から、ついに眼鏡を差し出した。

「…… これ 廊下で拾って…… い…… いや…… とったんだ おれが……」

新は太一が母に叱られていたのを思い出す。

「…… 千早には言わないで…… 千早 には きらわれたくない……」

泣きそうな表情でそう言う太一から、新は黙って眼鏡を受け取りつつ言い返す。

「真島 おめぇ 卑怯なやつやのー」

卑怯と言われて逆切れしかかっている太一に、新は大人の対応である。

「ほんでも ちょっとわかるわ……」

和解ムードの二人のことなど千早は露知らず、木登りまでして眼鏡捜索。千早を呼ぶ声がする。控え目に「綾瀬さーん」と声を上げていた新だが、太一と合わせて呼び方を「千早」に変えてみた。眼鏡紛失事件は「見つかった」で決着した。

 

千早は振り返る。

あたし このとき なんとなく気づいてた 一生ものの宝物が 何個も見つかる冬になるって

 

後日、太一が調べたかるた会に三人で覗きに行く。「白波かるた会練習場」の看板を見ただけで、胸が高鳴る新。そこで見たのは、身体全体を使ったスポーツのような迫力ある練習風景だった。

 

ちはやふる (1) (Be・Loveコミックス)

ちはやふる (1) (Be・Loveコミックス)

 

 

memo

「一生ものの宝物」は生涯楽しむことになるかるた、それを教えてくれた新、かるた仲間としての新と太一、といったところか。でも、千早が恋愛対象に新を選んだ場合、太一は「一生もの」と言える程近くには居続けることは出来ないだろう。思い出としての「一生もの」では弱い。その点、新は教祖みたいなものだから揺るぎない。太一にはプラスアルファの座が必要だ。