chiha memo

漫画「ちはやふる」の粗筋と伏線と名言と感想の個人的メモ

第48首 師を持たない人間はだれの師にもなれん

テレビの解説が続く。

「つまり 周防名人は 基本的な一字決まり”む・す・め・ふ・さ・ほ・せ”のほかに―― 一字目で判別できる札が 21枚あると言っているんです たとえば ”かくとだに”の”か”と ”かささぎの”の”か”でも あとに続く音のちがいで 別の音に聞こえる――… かるた界では こういう聞き分けの能力を”感じ”と言いますが 周防名人は 現在の競技かるた界で 最高に”感じ”がいい選手と言えるでしょう」

千早は自分の耳を澄ませてみる。

28枚

周防は、山城今日子専任読手=キョコタンが好きだ。

キョコタンは読手の中でも一番日本語を愛してる 「ゆうされば」は「夕されば」 「ゆらのとを」は「由良の門を」 同じ「ゆ」でもキョコタンの中に広がる景色はちがう そのちがいをわかるのが おれ一人だとしても

皆からは超能力、無理、むかつく、などの声。太一もただ驚愕。

次元がちがいすぎる どうしたらいいんだ こんな相手

原田先生が以前言っていたことを思い浮かべる。

武器がなければ 天才に潰される

福井の村尾は双子の弟達とテレビ観戦。前に兄が負けたのは弱かったから、いや兄の方が名人と競っていた、など弟達の正直な意見に落ち込む村尾。喧嘩を始めた二人を仲裁しながら、周防そして新のことを考える。

ケンカにもならん あいつを一人にしてるのはおれらや 一人に……

新は自宅でテレビ観戦しながら札を広げ、作戦を考える。祖父は昔言っていた。

名人戦では名人が圧倒的に有利やでの 新 名人戦の会場の独特のプレッシャー 初挑戦者の敵はまずあの雰囲気や

名人の前に座る自身をイメージする新。

できる できる できるけど

思い描けたのに、新は周防に自陣の「ちはやぶる」を押さえられている……

 

周防名人は四連覇達成。表彰式が終わり、若宮は小学生の頃に通っていたかるた会の先生に練習に誘われるが、遠回しに断る。山本の師匠、北野先生は考える。

”ご指導お願いします” この世にあれ以上美しい言葉はない気がする 偶然か運命か いまの名人にもクイーンにもそう言える師はおらん もったいない 師を持たない人間はだれの師にもなれんのだ

 

真島邸を出ても、皆暗い顔。そんな中、駒野だけは試合中から何やらメモを取ったり読み返したり。何をしているのかと思えば。

「綾瀬 20枚 綾瀬にも20枚あるみたい 一字決まりが!」

駅で皆を見送り、千早は街の喧騒に耳を傾けてみる。

 

モチベーションの保ち方に悩み、太一は新に電話を掛けてみた。新がヒントをくれる。

「名人の配置 放送されんかった分も観にいってた南雲会の人が教えてくれて並べてみてるとこや 見えてくるで 名人のこといろいろ」

電話中の新のところに、村尾がかるたをしに訪ねて来た。

 

ちはやふる(9) (BE LOVE KC)

ちはやふる(9) (BE LOVE KC)

 

 

memo

高校三年生で国公立希望、その後T大に行ったと判明する須藤が、北央メンバーとテレビ観戦している。名人戦の翌週がセンター試験らしいが。ふむふむ、そのくらいの余裕はある人にはあるんだな……

読まれた札は 「おとにきく」 「しらつゆに」 「あらざらん」。