chiha memo

漫画「ちはやふる」の粗筋と伏線と名言と感想の個人的メモ

第56首 団体戦は個人戦

福井。新祖父の三回忌で墓参りする綿谷一族。祖父と父が喧嘩したせいで、新は東京に転校することになったのだった。友達も出来て良い経験だったろう、でもマメにメールをしないと忘れられる、と言う両親。新は携帯電話を見て、「かささぎみたいだねえ」と言った千早を想う。

わたのはら こぎいでてみれば ひさかたの くもゐにまがふ おきつしらなみ
わたのはら やそしまかけて こぎいでぬと ひとにはつげよ あまのつりぶね

目の前に広がるのは大海原――わたの原。

千早 携帯電話じゃない おれらにとってのかささぎは

新は両親に、高校選手権に優勝したらお願いがあると告げる。

 

東京都予選準決勝。瑞沢の相手は、坪口が顧問につく朋鳴高校。坪口は青春熱血系教師らしい。太一が見れば、千早は何故か坪口に熱い視線を注いでいる。

おれは おまえのトキメキポイントが まったくわかんねえ~~~

白波会で子供の頃から知る坪口。誰より強く原田先生の影響を受けた攻めがるたに、油断出来ないと焦る太一。オーダーに悩んでいると、原田が声を掛けて来た。

「まつげくん 個人戦団体戦 団体戦個人戦だよ」

太一なりに考えてみた。

団体戦個人戦とはちがう戦い方じゃないか チームとしての強さ それを出せたほうが勝つ――!

千早は「強豪校になるには顧問がしっかりしてないと」という言葉を思い返していた。坪口が教えて強くなったのだろうか。考え事をする千早に、対戦相手の男子生徒が声を掛ける。

「やばい メッチャ好み 試合終わったら ケータイ教えてよ」

千早は昔から浮いた話に免疫が無い。坪口はそこを突いた。千早は目論見通り動揺。そして、千早を揺さぶっていると見せかけて、太一を苛々させるのも作戦のうち。

揺さぶるべきはまつげくん 瑞沢のエースは千早ちゃんだが 精神的支柱はまつげくんだ きみは周りが見えすぎる いいのかい? まつげくん にらむべきはこっちかい?

試合が始まるが、読手のリズムが安定しない。太一がすかさず大江に集中するよう注意。太一は他の皆にも気を払い、連取されてしまった駒野にも声を飛ばす。ただ、配置にも坪口の影響が見えるのに、太一の対戦相手だけは独特。坪口が顧問になる迄、彼女は一人で練習していたからだ。

相手の狙い札ばかりが連続で出るという、太一の不運を嘆く原田弟子達。原田も腕組み。

まつげくんは…… 自分に足りないのは 運だなんて思ってない 足りないのは実力だと逃げずに思ってる でも―― 「実力がない」という思いを繰り返すと 取り憑かれる 努力を嘲笑う 「才能がない」という思い――

 

ちはやふる(10) (BE LOVE KC)

ちはやふる(10) (BE LOVE KC)

 

 

memo

千早も太一もいつもは「広史さん」呼びだが、ここでは「坪口さん」。読まれた札は 「わびぬれば」 「みせばやな」 「やまがわに」 「たかさごの」 「あまのはら」。