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chiha memo

漫画「ちはやふる」の粗筋と伏線と名言と感想の個人的メモ

第7首 青春ぜんぶ懸けてから言いなさい

都立瑞沢高校に入学した千早は、動いたり話したりすると台無しな「無駄美人」として早速目立つ存在になっていた。中学では陸上部、高校でこそはかるたを頑張ろうと部を作るべくチラシを貼ったりしてみるが、周囲の反応は無い。

小学生の時に三人で楽しくかるたをしていた時のことを思い浮かべ、土手で一人、ヘッドホンで百人一首の読みを聞きながら目を閉じる。

「そんな大の字で寝てっから 『無駄美人』なんて言われんだぞ! 千早!」

そう声を掛けて来たのは、同じ制服を着た太一。大学は外部を受けるため、エスカレーター式での進学はしなかったと言う。嬉しそうに太一の名前を呼び、じゃれつく千早。

「千早 おまえモテねーだろ 相手できんのおれくらいだぞ」

やがて新の話題になる。千早の元にこの冬の年賀状が届いていないし、前年の全国大会への出場も無し。そんな会話を交わしつつの帰宅途中、太一の彼女から電話が来る。彼女の存在にショックを受ける千早に、ドキッとする太一。

「もしかして…… 新にも かるたより大事なものできたのかなぁ…」

太一は千早がよりショックを見せる様子に、自分も中学ではサッカー部だったし、高校でもかるたではないことをやると突き放す。二人が最寄り駅に着くと、太一を「たーくん」と呼ぶ彼女が待っていた。千早は太一に宣告。

「太一 日曜の大会で優勝してA級になったら 一緒にかるた部作ってよ 約束!!」

千早は言い捨てて逃げたが、「たーくん」呼びを誰かと一緒に笑って貰いたい。そう思って電話を開き、「綿谷新・福井の自宅」の文字を見て止まる。

たれをかも しるひとにせむ たかさごの まつもむかしの ともならなくに

昔の友達はもういない、という歌。かるたを続けていたらまた会える、と考えているのは自分だけなのか。新のことが頭を過る。

 

日曜日。結果が気になる太一はサングラス姿で試合会場を覗きに行くが、原田先生がすかさず太一を発見。千早が太一と同じ高校だと話してあったのだ。白波会へ顔を出すよう誘う原田に、太一は中学でもかるた同好会で細々と練習していたと報告。ただ、少しずつ強くなって、分かって来たことがあると言う。

「青春ぜんぶ懸けたって 新より強くはなれない」

千早が中学で陸上部に入った理由は、原田に語られていた。

ピストル聞いて飛び出す練習してるとね かるたみたいって思ったりするの 体力もつくし 全部かるたにつながります!

はっとする太一に、原田が諭す。

「『青春ぜんぶ懸けたって 強くなれない』? まつげくん 懸けてから言いなさい」

千早は必死に戦い続ける。

 

ちはやふる (2) (Be・Loveコミックス)

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memo

高校生になった太一がカコイイ。かるた部ポスターに描かれている札は 「ちはやぶる」と 「ひさかたの」。「ちは」を選ぶ理由は分かるが、「ひさ」はちょうど季節に合う桜の歌だから選んだのだろうか。回想場面の中学生千早がヘッドホンで聞いていたのは 「きみがため・は」。B級決勝一枚目の札は 「はるすぎて」。

第11首で「ちはやぶる」の歌の紅葉について「恋心」との解説が出て来るが、本作での紅葉背景はそのような意味を持たせているらしい。「青春ぜんぶ懸けたって~」の背景に使われているのが初出かな。