chiha memo

漫画「ちはやふる」の粗筋と伏線と名言と感想の個人的メモ

第9首 かるたはもうやれない

とある日曜日。千早は太一と一緒に、新が住む福井へ向かう。新に何があったのかと心配してばかりの千早に、太一は「好きなやつとかいんのかよ?」と訊く。千早は大真面目に「原田先生」。

「毎年バレンタインにチョコあげるんだけど 奥さんいるからって振られるの」 

 太一は心底呆れ顔。

「おまえ そんなの恋って言わねーよ」

千早に「じゃあ、恋ってどんあのよ」と訊かれ、太一は答えながら顔を背ける。

「それはな―― …… そいつといても 楽しくないってことだよ」

更に太一は考える。

イライラする 思いどおりにいかない 楽しくない でも そばにいたい

 

新の自宅前に着き、太一は新に昔言われたことを思い出す。

真島 おめぇ 卑怯なやつやのー

二人が玄関前で躊躇していると、隣家の女の子に声を掛けられる。新は駅前の本屋でバイト中とのことで、二人は来た道を引き返す。福井に到着してから、千早はずっと迷っていた。

「私…… 新に会いたいのかな 会いたくないのかな……」

太一は並んで歩く千早の手に手を伸ばし掛ける。その時、千早が擦れ違った自転車を追って走り出した。自転車の男を捕まえ、勢いで道路脇に転がる。自転車に乗っていたのは新だった。

会いたかった 会いたかった 会いたかった 会いたかった

 

千早は転んで泥だらけになってしまい、新の自宅に上がることに。隣家の女の子、由宇が千早用の服を貸してくれる。千早が風呂を使っている間、太一は新に身長を訊ねる。新は身長173cmと言い、1cm負けたことが悔しい太一は同じだと見栄を張るが疑われる。

「ふーん… サバ読んでえん? おまえ 卑怯なやつやったもんな」

新は一貫して冷淡で、二人にもう帰るよう促す。千早はならばと新に書いて来た手紙を出そうと鞄を開け、持参したかるたを三人でやろうと誘う。誰の返事も聞かないうちに隣室の襖を開け、畳にかるたを広げ始める。が、新はかるたを蹴り飛ばした。

「日本語がわからんの? もうかるたはやってない やらない」

驚いて見上げた千早の視線の先には、新祖父の仏壇。

新… かるたはもう やれない……?

 

ちはやふる (2) (Be・Loveコミックス)

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memo

かるたを蹴る時の新がキレッキレに怖い。蹴った瞬間の札はぼやけていて読み取りが難しいが、その後に 「なげきつつ」と 「ひとはいさ」のみが表側になっているのが見える。