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chiha memo

漫画「ちはやふる」の粗筋と伏線と名言と感想の個人的メモ

第95首 自分の中に積もっていってほしいのは

夏休み明け、新は高校の集会で個人戦A級優勝者として紹介された際、壇上でマイクを借りてかるたへの参加を呼び掛ける。ただ、返って来たのは、皆の家族がやりたがっているという話ばかり。

「体育教師の管野や! 綿谷くん まずぼくと勝負しよっさ 15年まえ大学の学生選手権で優勝してから離れてたんやけど もちろんA級のカルターや」

先生や希望者には、南雲会の住所を渡しておいた。展望は明るい。

高校のチームは難しくても かるたに風を集めることはできる ここは福井なんや――

 

同じく夏休み明けの千早は、進路志望調査表を埋められず悩んでいた。でも、修学旅行という楽しいイベントが控えている。かるたの季節でもある。

大江は納得行かない。富士崎合宿に二人で参加したというのに、太一と千早は仲が進展するどころか、熱い試合っぷりでライバル関係が強化されたとしか思えない様子。千早はいつもと同じだが、変わったのは太一の方だ。千早も同じように感じていた。

太一が変わってきた もともと正確だった暗記が 後半の鋭さにつながってきた

勝つ、勝てる、どのくらい差をつけるか、千早の一字決まりを狙うか、目標とテーマを持って取り組んでいるのが分かる。千早が太一に左手で勝つのがもう厳しくなって来た。

負けて悔しがる千早は、太一にもう一戦要求。西田が次は自分とやるからと止める。しかし、本来の順番では駒野。

名人戦予選近いんだ なりたてのB級くんはだまってろ」

西田の暴言に、駒野は反発。

「な なりたてでも…… 10月までにどっかの大会で優勝したら 僕だってA級だ!!」

大江もはっとする。

全国大会の個人戦で優勝 一回も負けないで一日を終えるって 変えるんだ 人を――

ところが、名人・クイーン戦予選と修学旅行の日程が重なっていることが判明。落ち込む千早に、大江が忠告。

「迷ったら 自分の中に積もっていってほしいのはどっちか―― そうやって選んでもいいんじゃないですか……?」

深作先生の授業で、夏休みの宿題だった短歌の秀歌二十選のプリントが配られる。それぞれの歌に皆から笑いが起こる。千早が作った「かささぎの~」も掲載されており、西田が笑う。そんな生徒達に、深作が恩師の口癖だったという言葉を贈る。

「生みの苦しみを知りなさい 知ったうえで 覚悟を持って人を許しなさい 短歌でも文学でもなんでもです」

深作は更に続ける。

「私の中には たくさんの先人の言葉が 受け取って来た宝物があるので それをきみらにパスするために 受け売りをするために 教師になったんですよ」

 

ちはやふる(18) (BE LOVE KC)

ちはやふる(18) (BE LOVE KC)

 

 

memo

先生に纏わる話の巻。管野先生は十巻程後になってから再登場。登場した札は「みかのはら」のみ。